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理論化学超特急丸わかり講座~全12回

酸と塩基と中和 歴史深い化学反応~理論化学超特急丸わかり講座⑩

投稿日:2020年5月23日 更新日:

酸と塩基と中和 超特急丸分かり講座

酸と塩基 中和 は歴史深い化学反応

酸と塩基 中和 は歴史深い化学反応です。

古くから、すっぱい味のするものを「酸」と名付けてきました。

この酸は、すっぱいだけでなく、金属も溶かすので、不思議な物質と思われてきました。

また、この酸と混ざると(中和)、酸の性質が弱くなるもの「アルカリ」も分かっていました。

時は経ち、世の人々が「錬金術」に明け暮れ、金の元となる「賢者の石」を探しているうちに、王水や硝酸を発見します。

このように、酸と塩基 中和 は歴史深い化学反応なのです。

酸と塩基の正体はブレンステッド・ローリーの定義

酸と塩基の正体はブレンステッド・ローリーの定義で、説明がつきます。

酸の正体はオキソニウムイオンH₃O⁺(H⁺)

このような酸の正体は、オキソニウムイオンH₃O⁺です。

(ただし、H₃O⁺で毎回化学反応式を考えていると不便なので、水素イオンH⁺で考えるのが普通です。)

この H₃O⁺ が金属を腐食させたりするわけです。

塩基の正体はH⁺を受け取れるもの

塩基の正体はH⁺を受け取れるものです。

最初は、「水酸化物イオンOH⁻を出すもの」(アレニウスの定義)

だったのですが、 OH⁻ を出さない塩基もあるので説明がつかなったわけです。

すべての説明がつくのは、 「塩基の正体はH⁺を受け取れるもの」(ブレンステッド・ローリーの定義)です。

-理論化学超特急丸わかり講座~全12回

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