酸と塩基 中和 は歴史深い化学反応
酸と塩基 中和 は歴史深い化学反応です。
古くから、すっぱい味のするものを「酸」と名付けてきました。
この酸は、すっぱいだけでなく、金属も溶かすので、不思議な物質と思われてきました。
また、この酸と混ざると(中和)、酸の性質が弱くなるもの「アルカリ」も分かっていました。
時は経ち、世の人々が「錬金術」に明け暮れ、金の元となる「賢者の石」を探しているうちに、王水や硝酸を発見します。
このように、酸と塩基 中和 は歴史深い化学反応なのです。
酸と塩基の正体はブレンステッド・ローリーの定義
酸と塩基の正体はブレンステッド・ローリーの定義で、説明がつきます。
酸の正体はオキソニウムイオンH₃O⁺(H⁺)
このような酸の正体は、オキソニウムイオンH₃O⁺です。
(ただし、H₃O⁺で毎回化学反応式を考えていると不便なので、水素イオンH⁺で考えるのが普通です。)
この H₃O⁺ が金属を腐食させたりするわけです。
塩基の正体はH⁺を受け取れるもの
塩基の正体はH⁺を受け取れるものです。
最初は、「水酸化物イオンOH⁻を出すもの」(アレニウスの定義)
だったのですが、 OH⁻ を出さない塩基もあるので説明がつかなったわけです。
すべての説明がつくのは、 「塩基の正体はH⁺を受け取れるもの」(ブレンステッド・ローリーの定義)です。