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理論化学しっかり講座

酸と塩基 電離度とpH~理論化学しっかり講座

投稿日:2020年5月23日 更新日:

酸と塩の電離度とpH

電離とは??

「電離」とは、陽イオンと陰イオンでできているものが、水に溶けて、陽イオンと陰イオンに分かれることをいいます。

酸と塩基の電離度α

電離度αは、溶けているものがどれだけ電離したかです。

酸は、H⁺を生じるもの。

塩基は、H⁺を受け取るものでした。

例えば塩酸を考えてみましょう。

HCl→H⁺+Cl⁻

この反応はほとんど右の方向にすすみます。

10個の塩酸が水にとけると、10個のH⁺を生じる。

電離度は10/10=1です。

かたやCH₃COOHは10個とかしても、電離するのは1個くらいです。

電離度は1/10=0.1

電離度は濃度や温度によって変わるので

濃度が変わっても電離度が1に近い酸や塩基は、強酸、強塩基

濃度が変わっても電離度が1に近い酸や塩基は、強酸、強塩基といいます。

濃度が大きいときに、電離度が1よりかなり小さな酸や塩基は、弱酸・弱塩基

濃度が大きいときに、電離度が1よりかなり小さな酸や塩基は、弱酸・弱塩基といいます。

覚えておくべき強酸は3つ 塩酸HCl 硝酸HNO₃ 硫酸H₂SO₄

覚えておくべき強酸は3つ 塩酸HCl 硝酸HNO₃ 硫酸H₂SO₄

他は弱酸と覚えましょう。

覚えておくべき強塩基 アルカリ金属とアルカリ土類金属の水酸化物

覚えておくべき強塩基は、アルカリ金属とアルカリ土類金属の水酸化物です。

アルカリ金属の水酸化物は、NaOH KOH などです。

アルカリ土類金属の水酸化物は、CaOH₂ BaOH₂などです。

それ以外の塩基は弱塩基と覚えましょう。

アルカリ金属はNaとKなどの、水素原子を除く1族元素

アルカリ金属はNaとKなどの、水素原子を除く1族元素です。

なぜ水素元素を除くのかは、水素元素は原子核と最外殻電子の軌道が近いため、原子核にひきつけられる力が強く、性質が異なるからです。

アルカリ土類金属は、Be,Mg以外の2族元素

アルカリ土類金属は、Be,Mg以外の2族元素です。

Be,Mgを含まないのは、この2つだけ性質が少し異なるからです。

価数  電離して生じることができるH⁺やOH⁻の数

電離して生じることができるH⁺やOH⁻の数を「価数」と言います。

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